ごんぼほり

まつげ

2008年06月26日 09:41

ごんぼをほる、は、うちの実家の言葉で強情っ張りのこと。
方言?

さく坊はたまに、どうしようもなくごんぼほりになることがある。
きっかけはいつも、大人から見たらすっごい些細な、たいしたことないこと。
あまりにもちっちゃなことすぎて、なんでフテクサレてるのかわかんないこともある。

だいたい、自分のやりたいことを阻止された時なんだけど、もう寝るモードだったりするとこっちも眠くて、余裕ある心で理解してあげられなくて、
「もうヤダ! もう、ヤダ!」
「何がヤダなのよー。かあさん眠いんだよー。寝ちゃうからねぐー」
となったりする。
翌日は機嫌よく起きてきて、聞いてみても覚えてないみたいなので本当にたいしたことじゃないんだろう。
というか、眠いとか疲れてるなどの生理的要因もあるんでしょうな。

で、あるとき園の連絡帳に、何気なく昨日あったこととして書いたことがあった。
そしたら、若い男の先生からお返事が。
「昨日は理由はわかったんですか?さくちゃんはたまにふてくされちゃうことがありますが、僕らも理由がわかるときとわからない時があります。とっても繊細なんですね。もっと細やかにわかってあげたいと思います」

先生〜、なんて優しいの。
心温まりました。

これを読んで、少し考えがまとまってきた。

ごんぼほりって、くせになるのよね。
たとえば父が、「またごんぼほってるな。ほっとけほっとけ」という。
すると本人はしばらくすると淋しくなって、ヨシヨシしてくれそうな母のとこにきて、ワーン! と泣いてすっきりして一件落着、となる。
毎回、それで解決してると、大人になってもそれしかできなくなるんじゃないかなーという気がするのです。
思春期に入った時なんか想像すると、ごんぼほりぶりも手が付けられないくらいになって、周りが恐慌するのも見えている。

ごんぼの特効薬は、自分からヤダったことを、怒らず言葉にすることではなかろうか。
そうするとだんだん、本人も、ほんとにたいしたことじゃなかったってわかるようになるし、周りにわかってもらえないと思い込んで、悲しさが相乗的に膨らむことはなくなる。
これぞアサーショントレーニング。

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写真はごんぼほり対症療法のカワイイお菓子。食べ物でいつも釣るのはいけませんな。

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